大阪“暮らしと片付けコンサルタント”“親・子の片付けマスターインストラクター”井上知恵子です。
「子どもが片付けなくて」「散らかしたい放題でイライラするんです」「すぐにグチャグチャになるんです」
というご相談を良く受けます。全国のお母さん!大丈夫。子どもは片付けない生き物です(笑)
ですが、怒る前に、嘆く前に、諦める前に、お母さん達にやって頂きたい事は子どもが出来る収納方法になっているのか?を確認して頂きたいのです。子どもにも片付けられる仕組みになっていれば声掛けは必要ですが、出来る確率が高まります。今日は、子どもが苦手な収納方法についての改善策を我が家の事例でご紹介したいと思います。
◆子どもはハンガーには掛けてくれない
我が家の子ども達も、上着をハンガーに掛けるのがどうしても苦手らしく何度教えても相当やる気にならないとハンガーには掛けてくれません。子どもにとって、ハンガーに衣類を掛ける動作は非常に難しい事である場合が多いのです。
◆子どもは服がしわくちゃになっていても気にしない
自分のコートが床に散らかっていても、子ども達は何とも思わない。残念ながら「シワになるから嫌だ」なんて考えていません。むしろ、その上に寝転がってる時もあるわけで(笑)遊ぶ時に邪魔だったらちょっと避ける程度。だから「片付けなさい」と言っても当然やるはずもありません。
◆フックならハンガーが苦手な子どもにも簡単
「さて、どうしたものか…」と考えた末、毎日かけるアウターに関しては、フックを取付ける事で解決できました。
フックを取付けて、掛ける必要がある理由を話したら、すんなり掛けてくれるようになりました。
(もちろん毎日必ず、という訳ではありませんが)
◆使いやすい場所や高さを考慮
フックなら簡単、とはいえ動線を無視して遠い場所へ取付けると面倒になって掛けなくなってしまいます。帰宅後すぐに掛けられる場所であったり、掛けやすい高さであること。子どもにとって「掛けやすい場所」であることが大切です。
◆親が思っている以上に子どもは不器用
ついつい大人目線で作ってしまいがちな収納ですが、想像以上に子どもは不器用です。大人でもハンガーは苦手な人が多いので、子どもなら尚更ですね。保育園や幼稚園でもハンガー収納を取り入れているところは数少ないと思います。やはりハンガーは子どもには難しいと分かっているからなのでしょう。
保育園や幼稚園でも「自分で出来た!」という達成感を沢山感じられるように工夫されています。家でも同じように、達成感を得られる仕組みを増やしてあげられるといいですね。ぜひ、お子さんの使いやすさを考えてみてくださいね。
井上知恵子
整理収納アドバイザー/親・子の片付けマスターインストラクター