「初心者でも使える家計簿アプリはありませんか?」とお客様から相談がありました。
私自身も家計簿を続けるのって大変で挫折したしお客様も家計簿が苦手…という人が多いですよね。
私が家計簿アプリを使っているということでこのような相談があったのです。
そこで今回はリスク回避で安全に家計簿アプリを使って家計管理にかかる頭と時間を減らす方法を紹介します。
《家計簿アプリがオススメな方》
・とにかく忙しいし時間がないけど家計管理はしっかりやりたい方
・現金をあまり使わない方
・銀行やクレジットカードのウェブサービスを利用している方
・とにかく管理が苦手で手書きが続かない方
《家計簿アプリはオススメできない方》
・リスクが少しでもあるのは不安すぎる方
・銀行やクレジットカードのウェブサービスを利用していない方
・現金メインでクレジットやスマホ決済をあまり使わない方
家計簿アプリを使うことで得られる効果
家計簿アプリとは銀行、クレジットカード、電子マネーなどを紐付けておくことで、お金の動きを一貫して管理ができるアプリです。
現金の時はレシートの写真を撮ったり入力するだけ。
銀行やクレジットと連携しておけば口座の残高やクレジットの明細を見なくてもすぐに反映されるので、
通帳記入の手間もレシートを残しておくことも電卓を叩くことも、全部省略することができる!
つまり、家計簿をつけるために使う労力と時間が9割減になり
非常に簡単に便利に家計を管理することが可能!という神アプリなのです。
なぜ家計簿をつけるのか?
家計簿アプリの話をする前に!
そもそも、皆さんはなぜ家計簿をつけようと頑張るのでしょうか?
家計簿は家計の入出金を細かく項目ごとに分けて生活費の詳細を把握し、
貯蓄のために節約を考える、使ったお金の結果を確認して上手にやりくりするために行う作業です。
ありがちなのは「家計簿はつけなければいけない」という思い込みでただ単に記入を頑張っている人が多いということ。
主婦だから家計簿はつけて当然、という思い込んでいる人もいるかもしれません。
例えば、「貯蓄はしない、毎月使える分だけマイナスにならなければOK!」という家であれば家計簿はつけなくとも、現金だけを財布に入れて生活すれば、一目瞭然ですから家計簿をつける必要はありませんよね。
「今月は赤字だった…」と反省するだけ、余った分を貯金しようと考えているだけでは家計簿をつけている意味はほとんどありません。ただ、家計の結果を理解した、ということだけです。
恥ずかしながら、私自身もこれぐらいの意味で家計簿をつけていました。
レシートを貼るだけの家計簿、エクセルでオリジナルの家計簿を作ってつける、など色々やって来ましたが、どれも続かず、挫折を繰り返しました(苦笑)
最初は項目をかなり細かく設定していたので
食費日用消耗品はまとめる、光熱費もまとめる、という形でザックリと続けやすく仕様変更して4年ぐらいは続きました。
手で書いて電卓で計算する、という手間が省ける点でエクセルはラクでした。
でも、結局つけることが目的になってしまって節約とか貯金とかお金の使い方なんて、考える余裕もなく…
さらにレシートは必ず財布の中に残さないといけないし、帰宅後もレシートを財布からだして保管しなければならない。
銀行の預金額とかクレジットの出費に関しては都度把握できないし月をまたぐ項目もあったりでややこしい。
自分の脳みそだけで完全で把握するのは無理だな…という事にも気づきました。
貯蓄額の把握などもやっておきたい気持ちはあるので、どうしたもんかと悩んでいたところにアプリを知ることになったのです。
アプリを使うなら銀行口座とクレジットは紐付けるべし
せっかく便利に使えるアプリですが、最初は銀行口座とクレジットを紐付けずに使っていました。
やっぱりセキュリティ問題が不安だったのです。
ですが、そうなるとエクセルとあまり変わらない状況が続きました。
レシートを撮影すれば勝手に入力されるけど撮影はめんどくさいし
結局「レシートを残す」「入力する」という手間は変わらなかったんです。
そこで、銀行口座とアプリを紐づけることにしました。
私が使っているアプリは『Moneytree(マネーツリー)』です。
心配だったセキュリティ問題は、大手の銀行や投資家が投資をしているということと、
最高ランクのセキュリティが備えられているということで信頼してみる事にしたのです。
考えてみれば銀行のウェブ版だってクレジットカードだって、
役所に預けている個人情報も今は全てデジタル管理ですから同じだな、と考えたら
便利で時間を有効利用できる方が良いと考えたのです。
※あくまでも私個人の見解です。絶対の安全なんてないと思っています。
そこで紐付けてみた瞬間!
銀行口座の残高、各種項目の合計額が一気に出てきた!
驚愕の瞬間でした。
実は現金をなるべく使わずにクレジットやスマホ決済を使うようにしているので、
使った店の特徴で「食費」とか「衣類」などの項目が自動で振り分けられるのです。
もちろん、間違っている場合もあるので修正も可能。
入出金が一目瞭然となったので、主人がよく使うコンビニの月使用額の大きさに驚き、
早速主人にそれを見せて節約してもらうキッカケにもなりました(笑)
「去年の8月のガス代いくらですか?」と聞かれもすぐ答えられます。
(そんな質問はないですけどね。笑)
口座から自動引き落としになっている子どもの塾代もしっかり項目に出てくるので教育費がいくらかかっているかもわかります。
これ、全部自動で勝手に出てくるんです。すごくないですか?
これを手書きでやろうと思うとかなりの労力と時間が必要となります。
ちなみに子どもの習い事や学校関係はまだまだ現金での支払いが多いので、都度入力するようにしていますが、
私は細かい詳細が欲しいわけではいので、例えば自動販売機で130円使った等、ほとんど無い出費に関しては無視しています。
リスク回避のために気を付けること
【1】ログインが必要なアプリにする
当然ながらアプリなのでスマホの盗難、紛失、破損があればデータが消滅してしまう可能性も。
ただし、ログインで入るアプリであればその心配はなし。パソコンからIDとパスワードを入力すればログインできますし、スマホの機種変更でも引き継ぎはログインするだけなので簡単です。
【2】パスワードとロックを最強にする
銀行口座やクレジットカードと紐づけていると考えらえれるリスクは、アプリからログインIDやパスワードが漏れ、不正にアクセスされる可能性があります。
パスワードはものすごく長く自分でも覚えられない程度のものにして、使い回しを絶対に避ける。
こちらは更にパスワードを管理するアプリを使うと便利です。
さらにパスワードは定期的に変更するようにしましょう。
スマホは当然ですがロック機能をかけ、アプリ自体にもロックをかけるようにしましょう。
【3】銀行口座やクレジットを全て登録しない
できれば登録する銀行口座を1つにする。最低限の入出金管理に留めておくことが安心です。
貯蓄専用の口座は登録しなくても問題ないと思いますので、家計で使っているメイン口座とクレジットの最小限に留めておくことをオススメします。
【4】アプリ使用時にフリーWi-FiとBluetoothを使わない
これはスマホのリスク回避のためにも大事なことですが、家計簿アプリを使う際は、
コンビニなどで使えるフリーWi-Fiを絶対に使わないこと。
更に、Bluetoothもオフにして使うことをオススメします。
どちらも悪質な第三者に覗かれ、通信ログを不正に盗み取られる可能性があるからです。
リスク管理をしっかりと行ったうえで家計簿アプリを上手に活用しよう
とにかく便利な家計簿アプリですが、私はリスク管理をしっかり行なって便利に使っています。
家計管理に使う頭と時間を9割減もできることが財産と考えているからです。
このアプリのおかげで実際に節約を意識できるようになりましたし
家計管理に時間も頭も使うことがほぼ、なくなったので、家計管理のストレスも減りました。
1番のストレスだったレシート管理も打ち間違いなどその場で確認してすぐに捨てることができるので財布の中もスッキリ。
(※事業用のレシートは保管が必要なので別です)
銀行引き落としかクレジット使用かも分かるようになっているのも便利です。
主人の家族カード使用だったり、すぐ思い出すような出費ばかりですが
身に覚えのない使用歴があるとすぐ反映されているので発見も早い。
最初は怖いとばかり不安でしたが使ってみたらメリットばかりだなぁと感動しています。
また、細かい出費は気にしない事にしていますが、
これは「きっちり細かく丁寧に、完璧に」という気持ちを手離しています。
「ねばならない」「なければいけない」という気持ちが無駄な時間を生む原因の一つにもなるからです。
家計簿をつけるのに最小限必要な情報は何か?
絶対に正確でなければならない理由は?
これは人それぞれですから、しっかり考えて答えを出してみると案外ザックリでいいかもしれませんね。
そこがわかれば余計な頭とストレス、時間を使わずにすみます。
家計簿アプリを使うかどうかも取捨選択の一つですから、よく考えてみてくださいね。
あなたの仕事と時間をデザインするクリエイター
RAKURASHI代表:井上ちえこ
建築パース〜グラフィックデザイン、ウェブデザインを経て、整理収納アドバイザーとして2013年RAKURASHIを設立。2020年1月、片付けのプロのためのビジネス応援集団、一般社団法人片付けのプロ育成協会を設立。2021年より整理収納業界トップクラスであるインブルーム株式会社へジョイン、子会社のインブルームSACASO合同会社にてスタッフ育成を担う。3つの事業を展開する中、RAKURASHIでは、仕事と時間を効率よく作るためのビジネスサポート(コンサル・サービス作り・ホームページ等各種PRツール制作)を行うクリエイターとして活動中。